不動産の購入にあたっては、購入方法も考えるべきポイントのひとつです。
住宅ローンを契約するか、現金で一括購入するかを迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、不動産を一括購入するメリットと注意点を解説します。
現金で購入する際に必要な諸費用や手続きの流れにも触れるので、ぜひ参考にしてください。
不動産を現金で一括購入するメリットとは
現金で一括購入するメリットは、まず住宅ローンに関係する諸費用がかからない点です。
一括購入であれば、そもそも住宅ローンを利用する必要がないため、ローン利用で生じる金利負担がありません。
また金利のほかにも、保証会社へ支払う保険料や団体信用生命保険料も不要です。
くわえて金融機関や保証会社の審査も必要ないため、不動産の購入手続きがスムーズに進むでしょう。
さらに金銭的に将来の不安を軽減できるのも、一括購入のメリットです。
一括で支払いを済ませておけば、万が一ケガや病気で働けなくなってもローンの返済ができないといったことはなくなります。
不動産を現金で一括購入する場合の注意点とは
現金による一括購入の際には、手元のまとまった資金が減る点に注意しましょう。
不動産は高額であるため、当然大きな金額が手元から減ることになります。
支払い後も十分に資金が残っている場合は問題ありませんが、貯金をすべて支払いに充てるのは危険です。
ケガや病気で働けなくなる、会社が倒産する、妊娠・出産があるなど、万が一の事態に備えて手元に現金を残しておく必要があります。
また現金一括購入だと、住宅ローン控除が適用されないことにも注意が必要です。
住宅ローン控除とは、住宅購入者の金利負担を軽減する目的でつくられた制度です。
適用されれば13年間に亘り所得税から一定の金額が控除されますが、現金一括購入の場合は所得税からの控除が受けられません。
金利を支払って控除を受けるほうが良いのか、控除は受けずに金利を支払わないほうが良いのか検討する必要があります。
不動産を現金で一括購入するのにかかる諸費用とは
住宅を現金一括購入する場合、まずは土地を購入してから家を建築するのが基本的な流れです。
土地を一括購入する場合、土地の購入費用のほかに土地契約の仲介手数料と印紙税がかかります。
また土地や建物の所有者を明確にするためにおこなう登記手続きにも、費用がかかります。
家を建設する際には、地鎮祭などの祭典費用や建物の設計費用が必要です。
まとめ
不動産を一括購入する場合、ローンの金利がかからず将来の不安も軽減できるのが利点です。
ただし手元の資金が減り、控除が適用されないといった点には注意しましょう。
なお一括購入には、購入費用のほかにも仲介手数料や印紙税、登記費用、設計費用などがかかります。
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