木造住宅には、ほかの構造と同じように耐用年数が設けられています。
耐用年数は「耐用」という言葉から建物の寿命と判断する方が多く見受けられますが、実はそうではありません。
そこで今回は、木造住宅の耐用年数にはどのような意味があるかを解説します。
木造住宅を購入するメリット・デメリットも解説いたします。
木造住宅の耐用年数とは
一口に耐用年数といっても、その種類は法定耐用年数・物理的耐用年数・経済的耐用年数・期待耐用年数の4タイプあります。
法定耐用年数は税務上の計算に用いられ、減価償却や住宅ローンの審査などで活用されることがほとんどです。
これらの数値は実際に住める年数とは異なり、22年と定められています。
物理的耐用年数は劣化を伴う数値であり、工学的な判断をベースに決められます。
経済的耐用年数は立地・間取り・見た目・メンテナンスなどを取り入れた市場価値を反映したもの、期待耐用年数は通常の維持管理で使用可能な範囲を示したものです。
法定耐用年数に関しては法律で定められていますが、ほかの年数については状況によって異なるため随時確認する必要があります。
木造住宅を購入するメリットとは
木造住宅はほかの構造と比べると壁や柱が多い構造で、気密性が高いことがメリットです。
調湿効果もあり夏は涼しく冬は暖かく過ごせるため、快適な住宅環境をつくりやすいでしょう。
また、建築費用が安く抑えられることも大きな利点です。
予算に上限がある方は、木造を選択することで資金をほかのものに充てられ、結果的により良い住宅づくりができます。
さらに、耐火性に優れていることも重要なポイントです。
万が一、火災が起きても燃え進むには時間がかかるため、避難する時間も確保できます。
消火後も構造体の中心は残り、家の形がそのまま保たれることがほとんどです。
木造住宅を購入するデメリットとは
木造住宅はほかの構造と比べると品質にばらつきが生じやすく、職人の腕が試されます。
極端に安い費用や短い工期になっている場合は、内容を確認することをおすすめします。
また、使用する木材によっては防音性が低く、音を通しやすいこともデメリットです。
交通量の多い道路に面している場合や家で楽器を演奏する場合は、壁やサッシを二重構造にするなど対策を考えておくと良いでしょう。
そして、木造住宅は害虫被害が多いことも忘れてはいけません。
シロアリなどの害虫対策がしっかりできているかも、住宅を建てるうえでは重要なポイントです。
まとめ
木造住宅の法定耐用年数は22年で、実際に住める年数とは異なります。
建物構造が木造であるメリットは気密性や耐火性に優れている点ですが、防音性が低かったり害虫被害に遭いやすかったりすることがデメリットです。
工事内容によってはほかの構造よりクオリティが劣る場合もあるため、設計段階から緻密な計画が必要でしょう。
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