マイホームを購入するときに、長期優良住宅という言葉を目にする機会があるでしょう。
しかし、具体的にどんな住宅が長期優良住宅となり、どんなメリットがあるのかわからないという方も少なくありません。
今回は、長期優良住宅とは何か、認定を受けるための条件やメリットなどをご紹介していきますのでぜひチェックしてみてください。
マイホーム購入時に長期優良住宅の認定を受ける条件は?
長期優良住宅とは
長期優良住宅とは、平成21年度に設定された「長期優良住宅認定制度」における基準をクリアした家のこと。
簡単に言うと、長く安心して快適に暮らせる家のことを指しています。
近年では毎年10万戸以上が長期優良住宅の認定を受けています。
長期優良住宅の認定を受ける条件
長期優良住宅の認定を受けるためには、さまざまな基準をクリアしなければいけません。
●数世代にわたり住める構造や設備が整っていること
●一戸建てなら75平方メートル以上の面積がある
●バリアフリーに対応できる
●耐震性がある
●省エネに配慮した断熱性能などを有している
●設備の点検やメンテナンスがしやすい
このように複数ある内容ごとに定められた基準値をクリアした住宅のみ、長期優良住宅と認定しています。
マイホーム購入時に長期優良住宅の認定を受けるメリット
住宅ローン控除の最大控除額がアップする
住宅ローンを契約してマイホームを購入する場合、住宅ローン控除の最大控除額がアップするのがメリット。
一般的な住宅なら10年間で400万の控除が受けられますが、長期優良住宅の場合500万が上限になります。
税金対策になる
長期優良住宅の認定を受けると、さまざまな税金におけるメリットも受けられます。
まず不動産取得税が、一般住宅だと1,200万円控除されるところ、長期優良住宅だと1,300万円控除。
次に登録免許税では、一般住宅だと不動産価格の0.15%が必要なところ、長期優良住宅なら不動産価格の0.1%に優遇されます。
さらに固定資産では、一般住宅だと戸建ての場合3年間、マンションなら5年間半分減額されます。
それが長期優良住宅の場合、戸建てなら5年間、マンションなら7年間半分減額され、優遇を受けられる期間が長くなります。
フラット35の金利が下がる
マイホーム購入でフラット35を利用する場合、長期優良住宅ならより金利が低いフラット35Sを契約できます。
フラット35Sなら、10年間で0.25%金利を低く抑えられるので、利息の支払いを低く済ませられます。