今回は不動産の購入時期についてのお話です。
不動産の購入は人生において一番と言っていいほどの大きな買い物であり、できることならベストなタイミングだと思える時期に購入したいものです。
不動産購入のタイミングはいつがいいのか、個人的状況・社会的状況、それぞれの状況から図れるおすすめの購入時期を紹介します。
個人的状況の視点から見る不動産購入のおすすめ時期とは
個人的状況の視点から見た場合の不動産購入のおすすめ時期とは、やはり「ライフスタイルの転機や大きなライフイベントがあった時」ですね。
たとえば「結婚を機にマイホーム購入」「出産を機にマイホーム購入」「子どもの独立を機に住み替え」などというのはよく聞く話です。
また「昇格や昇給で頭金の用意や住宅ローン支払いの目処がついた」という理由でマイホーム購入に踏み切る人も少なくありません。
こうした転機や変化があり、さらに「自分が気に入った不動産が見つかった」となれば、それはまさに買い時といえるでしょう。
社会的状況の視点から見る不動産購入のおすすめ時期とは
では次に、社会的状況の視点から不動産購入のおすすめ時期を見てみましょう。
基本的には、今の住宅ローン金利は「これ以上大幅に下がることはまず考えられない」という超低金利状態なので、住宅ローン金利の状況から見れば間違いなくおすすめの購入時期であるといえます。
また、今ならまだ住宅ローン控除が受けられる、すまい給付金がもらえるチャンスもまだ残っている、といった行政による支援があることを考えても、やはり今はおすすめの購入時期であるといえるでしょう。
そこで気になるのが、コロナ禍や東京オリンピックの影響です。
まず、コロナ禍についてですが、コロナが話題になって以降、それまで上昇傾向にあった不動産の価格がわずかに下落傾向に転じています。
しかし、ワクチン普及で今後コロナ禍は大きく改善に向かっていくことが予想されますので、そうなるとまた価格は上昇傾向に転じる可能性が大いにあるでしょう。
また「オリンピックが終わったら価格は下落するのでは、オリンピック終了後しばらく待とう」と思っている人もいるでしょうが、たとえば2012年にオリンピックがあったイギリスでは、オリンピック後も不動産価格は下落することなく上昇を続けています。
もちろんオリンピック後に価格が下落する可能性もないわけではありませんが「気に入った物件が見つかったにもかかわらずオリンピック後の価格下落を期待して待ち続け、他の人に買われてしまう」などというのは本末転倒ですよ。
基本的には、社会的状況から見ても今がおすすめの購入時期の範疇に含まれる、ということは間違いないでしょう。