長屋式住宅は、その多くが昭和時代に建築されました。
隣の住宅と壁を共有する独特の建築様式から、売却やリフォームがしにくいなどのデメリットを抱えています。
そこで今回は、長屋式住宅の概要と売却しにくい理由や上手に売却する方法についてご紹介します。
不動産売却前に確かめたい「長屋式住宅」とは
長屋式住宅とは、屋根が連なった一つの建物に、壁が接した状態で独立した住居が並び、それぞれに異なる世帯が暮らす形態の住宅です。
最近では長屋式住宅ではなく、テラスハウスやタウンハウスなどと呼ばれることも増えてきました。
アパートやマンションなどの共同住宅と混同されがちですが、長屋式住宅と共同住宅には次のような違いがあります。
●長屋式住宅は各居室に外部から直接出入りする
●共同住宅では敷地が道路に4m以上接している必要があるが、長屋式住宅は敷地が道路に2m接していれば良い
●長屋式住宅は特殊建築物にあたらない
長屋式住宅では、共同住宅と同様に不特定多数の方が住める住宅ですが、共同住宅よりも制約が少なく建築することが可能です。
長屋式住宅は売却しにくい?その理由とは
長屋式住宅は、不動産取引において一般的に売却がしにくい物件と言われています。
その理由の一つとして挙げられるのが、住宅ローンの審査がとおりにくい点です。
長屋式住宅では、リフォームや売却など物件に手を加える際、壁を同一とする隣家との調整や協力を図らなくてはなりません。
そのため買い手がつきにくく、担保価値が低く見積もられることで、住宅ローンの審査にもとおりにくくなってしまうのです。
また、同様の理由で再建築や切り離しが難しく、所有者単独で工事を決断することが難しくなっています。
こうした点が、長屋式住宅を売却しにくくしている原因と言えるでしょう。
長屋式住宅を上手に売却する方法とは
長屋式住宅を少しでも良い条件で売却したいと考えるのであれば、買取を検討する方法をおすすめします。
不動産会社に買い取ってもらう業者買取は、一般的な相場価格の6割から7割ほどの価格になってしまうことが一般的です。
しかし、長屋式住宅では一般相場価格よりも低い価格で売却されることも多く、また売却相手を探すために時間がかかってしまうことも珍しくありません。
そのため、少しでも素早く簡潔に売却活動を終えたいと考えるのであれば、不動産会社に買取を依頼するのも一つの方法です。
このほかには、隣家に買い取らないかどうか打診する方法も、有効な手段です。
長屋式住宅は単独での活用よりも、まとめて売却したり活用したりするほうが効率的であるため、隣家の住民が購入したいと考えていることもあります。
また、時間がかかってもより高く売却したいと考えるのであれば、住宅をリノベーションして価値を高めてから売却する方法もあります。
まとめ
今回は、不動産売却を検討されている方に向けて、長屋式住宅を上手に売却するための方法についてご紹介しました。
長屋式住宅と一口に言っても、土地や建物の権利関係、立地条件などによって、最適な売却方法は異なります。
物件の状態に合わせて、最適な売却方法を選択しましょう。
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