「結婚して新しい生活を始める」、「家族が増えたのでそろそろマイホームがほしい」など、不動産購入を考える理由は人それぞれでしょう。
しかし、いずれの場合でも気になるのが頭金です。
まとまったお金を用意するとなるとなかなか厳しい、できれば頭金なしで購入したいと思う人は多いのではないでしょうか。
この記事では頭金の目安はどのくらいなのか、頭金なしで購入することは可能なのかを解説します。
頭金なしの不動産購入は可能なのか?メリットや注意点もご紹介
不動産購入は、頭金なしでも可能です。
頭金を省いて購入した場合、もちろんその分だけお金が手元に残ります。
家族の入院や進学などで、まとまったお金が必要になったときに助かるでしょう。
なお、勤務先の条件や年収の金額にもよりますが、預貯金がなくても不動産は購入可能です。
子どもの教育費などでお金が次から次へと出ていく時期は、頭金なしでの購入を検討しておくのも一つの手段です。
<2つの注意点>
1つ目は、利息が増えることです。
頭金とはつまり不動産価格の一部を先に払うことなので、後の借入金は頭金の額に応じて減ります。
たとえば4,000万のマンションを購入するときに、頭金500万円を入れたとすると借入金は3,500万円です。
頭金なしだと4,000万円すべてを借りるため、頭金500万を入れたときに比べると利息が500万円分増えてしまいます。
2つ目は、審査難易度です。
頭金なしでの不動産購入は、ローン審査の難易度が頭金ありの場合と比べると高くなります。
これは、「頭金を用意できないのは資金繰りが厳しいからだろう」と推測されてしまうためです。
金融機関としては、ローンを完済してくれるかどうか何よりも気がかりです。
万が一返済できない場合のために、購入した不動産は抵当に入れられるケースが少なくありません。
不動産購入で頭金を払う場合の目安はどのくらい?
不動産購入の際支払う頭金の目安は、物件によって異なります。
注文住宅の場合は住宅費用の19%ほど、建売住宅だと約9%です。
また、マンションの場合は新築だと購入金額の16%、中古だと10%くらいになります。
ここで注意したいのは、不動産購入にかかる費用は頭金だけではないことです。
不動産会社への仲介手数料、ローン手数料、手付金など諸々の諸費用が頭金のほかにも掛かります。
こうした諸費用は注文住宅、新築マンションのケースだと購入価格の約6%、中古や新築の住宅や建売のケースでは、購入価格の約9%を占めます。
たとえば5,000万円の新築マンションのケースだと、頭金が800万円、諸費用が300万円の計1,100万円の自己資金が必要です。
不動産を購入する際は、頭金と諸経費どちらも用意できるか調べておきましょう。